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オリエントと地中海世界の神話の武器

《第1展示室》

古代文明が栄えたメソポタミア、エジプト、アナトリアといった古代オリエントとギリシア・ローマを代表とする古代地中海世界の神話に登場する名のある武器を集めています。当初、世界の神話の中で最も有名なのはギリシアの神話だろう、ということで、第1展示室をギリシア・ローマに充てていましたが、「名のある武器、あんまりないかも…」ということに気づき、少々範囲を変更しました。鉄器の発達以前に成立した古代の神話には、名のある武器って少ないのかも、などと勝手に思っていますが、そういう考察が出来るようになるには、まだまだ知識が足りません…。

◆シュメル神話
分類名称主な出典概要
神槌シャルウル◇『ルガル神話』 etc.戦闘と農業の神ニンギルス/ニンウルタの武器(おそらく棍棒)で人格を持つ。その名は「すべてのものを破壊するもの」を意味し、「ラガシュ市の右腕」「戦闘の洪水」と詠われる。


◆ウガリト神話
分類名称主な出典概要
神槌ヤグルシ◇「バアルとヤム」海の神ヤムを倒すため、嵐の神バアルに工芸神コシャル・ハシスが与えた二本の棍棒のうちのひとつ。その名は「追放」を意味する。
神槌アイムール◇「バアルとヤム」海の神ヤムを倒すため、嵐の神バアルに工芸神コシャル・ハシスが与えた二本の棍棒のうちのひとつ。その名は「撃退」を意味する。この武器によりヤムは倒れる。


◆ギリシア神話
分類名称主な出典概要
神器アイギス◇『イリアス』
◇『オデュッセイア』
主神ゼウス、もしくはその子アテーナーの持物。一般に楯、もしくは胸当てだとされるが、敵を威圧する武器と解される個所もあり、正確なところはよく分かっていない(らしい)。
神杖ケーリューケイオン◇??神々の伝令使ヘルメースが所持している伝令杖。ラテン語では「カードゥーケウス」と呼ばれる。



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Copyright (C) 2004-2009 Akagane_no_Kagerou
2004/08/31:初版
2009/01/16:最終加筆
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