ここではヨーロッパの民間伝承や文学作品のうち、その源流がケルト系にもゲルマン系にも辿ることの出来ないものを扱います。具体的には、キリスト教化されたヨーロッパ世界を舞台とする中世の叙事詩やロマンスが対象になると思います。古代ギリシア・ローマを舞台とするものは、…出てきたら考えるということで。現状では、まだまだ数も少なく、内容も貧弱ですが、そのうち、アリオストの『狂えるオルランド』くらいは読もうと思っています。『フィエラブラ』なども読みたいのですが、誰か和訳してくれないものでしょうか?
分類 | 名称 | 主な出典 | 概要 |
聖剣 | デュランダル | ◇『ロランの歌』 | フランス王シャルルマーニュの十二臣将の一人、勇将ロランの愛剣。その黄金の柄の中には、聖母マリアの衣片など四つの聖遺物が入っている。 |
聖剣 | ジョワイユーズ | ◇『ロランの歌』 | フランス王シャルルマーニュの愛剣。柄には十字架上のイエスを傷つけた槍の穂先が納められている。その名は「歓喜」を意味する。 |
名剣 | オートクレール | ◇『ロランの歌』 | ロランの親友にして、フランス王シャルルマーニュの十二臣将の一人、知将オリヴィエの愛剣。その名は「高く清らか」、「いとも清き」と解される。 |
名剣 | アルマス | ◇『ロランの歌』 | フランス王シャルルマーニュ旗下の戦う大司教チュルパンの愛剣。チュルパンはランスの大司教だが、数篇の武勲詩では十二臣将にも数えられる剛勇の士。
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名剣 | ミュルグレス | ◇『ロランの歌』 | フランス王シャルルマーニュ旗下の武将で、後に彼を裏切るガヌロンの愛剣。黄金の柄頭には、デュランダルなどと同様、聖遺物が込められている。 |
名剣 | プレシューズ | ◇『ロランの歌』 | バビロニアの総督バリガンの愛剣。シャルルの愛剣ジョワイユーズに対抗して、バリガンが自身の剣に名を与えたもの。戦の際の鬨の声もこの名によるという。 |
名槍 | マルテ | ◇『ロランの歌』 | バビロニアの総督バリガンのもちいた矛。その柄は棍棒のように太く、穂先のみで優に驢馬の一荷となるという巨槍。 |
名剣 | フローレンベルク | ◇『ハイモンの四人の子ら』 | ハイモン・フォン・ドルドーネと皇帝カルル(シャルル)の妹アーヤとの末子、モンタルバン公ライノルトの剣。イーヴォ王の娘でライノルトの妻クラリッサが作らせたもの。 |
名剣 | コルタナ | ◇?? | デンマーク王ジョフロワの長子、騎士オジエ・ル・ダノワの剣。オジエを愛する妖精モルガナが与えたもの。 |